浅草の町に今回は泊まってる。前グラハムとスケートのスポットを探しに来た町だ。
スポットも気に入ったし、あのスポットで暮らしている人達の事がすごく気になってた。
隅田川にいっぱいホームレスの人が暮らしている。
猫や犬を飼っていたり、仕事をしていたりしてる人もいる。
簡単な木材と鉄のパイプとブルーシートで出来ている家は、「キャンプ小屋」と言うらしく、私が行っていた場所は、団地の様に小屋を作れるスペースが橋の下のコンクリート地面の上で、白く囲まれていて、枠は一つづつ横並びで、番号が決められていて。その小屋たちは、2ヶ月に一回、必ず完全にバラさなければ、その場所で居続ける権利を奪われるらしい。
私が話をした上野さんと言う叔父さんが、そんな事を教えてくれた。
ここの皆は、ここでもう10年暮らしていて、彼はこの場所に移動してからもう3年は経つ。
上野さんは普段に仕事をしていて、小屋をバラす日は前日も仕事だから、いつも徹夜でやっているそうだ。
こうやって彼と色々話しをしていたら、私は思った。
例えば今の町の日常が何かしらで崩れたとして、いつも通りに生きていけるのはきっとこの人達なんだろうなと。
とても尊い。
どうやって、釘も打たずに風を忍べる小屋を作るとか、どうやって自分で発電するとか、どうやって上から降ってくる雨を避け、下から流れる雨水を引導するとか。
人として生きて行くための知恵と言うより、基本の生き延びる能力を持っている。
とてもとても尊い。