10年前の自分へ

 

4日のライブを見ていた時、頭の中でふと、10年前の自分と今の自分の巨大な変化に気づいて、もし今の自分から、あの時の自分に何か言えるとしたら、何を言うんだろうと考えた。

「思うままに心と体を動かして、怪我して、傷ついて、感動して、体験するままに、体験してほしい。」と思った。

つまり、この10年歩んで来た道をそのまま歩んで欲しいと思えた。

今の自分から言えば、色んな所で、大きいステージへ進む分かれ道もあれば、すごい成功への近道もあったはず。だけど、そっちには行って欲しくないと強く思った。

成功はただの一つのステージだ、そのステージに行くまでの体験の方が私は大切だと思う。

ステージに立つ事は誰にだってできるし、つまり、誰にだってすぐ奪われて当然の事であり、元々そう言うものだ。

手に入れて欲しいものは、そんな誰にでも奪われるような、儚く、弱々しい、一時的な物ではない。

誰にも奪われやしない、心の豊かさと豊かな感性を、今の自分は、10年前の自分に一番手に入れて欲しいと思った。

それを手に入れる為には、美しさを見つける目と、痛みを無視できない柔らかい心と、傷つく事を恐れない勇敢な志だ。


その為には、美しくない物はなんなのかをしっかり自分の目で見る事。

愛される事や裏切りを知る事。いっぱい怪我をする事。自分を責める事。自分を許す事。自分を愛する事。人を愛する事。

これからは、素敵な10年が待ってるから、今を耐える事。

それが10年前の自分への私のメッセージだと思う。